天然那智黒石 猫印硯工房
猫のギャラリー

  


   自作の硯で墨を磨り、筆をとってみました。

   初心者が本を見ながら真似てみただけで、作品として

   人様にご披露できるほどのものではございません。

   にじみ・かすれ・墨色の出具合などをご覧いただいて

   いくばくかでも、参考にしていただけましたら幸いです。



  ★参考図書★


    ★ 『だれでもかける最新水墨画教室』
         
         山下 秀樹・著

         精文堂新光社・発行 (1989年)

    ★ 『新装版 水墨画練習帖 基礎篇』

         久山 一枝・著

         日貿出版社・発行  (2009年)

 

                 
2012年3月25日 更新
                                               





用いたのは、左の品々と墨、紙、

水だけです。

中央の四角い皿は100円均一の店で

購入。

通常は小皿3〜4枚を使いますが

こちらも便利です。 下敷きにしている

大きな白いフェルト布も、100均。

水差し・筆洗などは、お手持ちのものが

いろいろ使えると思います。



墨は、「画墨(青墨) 青龍胎 墨運堂造(平成7年)」。

色比較に少し使ったのは、「茶墨 無名 古梅園造(製造年不明)」。

紙は、書道教室(市民講座)に通っていた頃に、書道専門店で

「初心者向き、太筆使用、楷書で漢字の練習用」 として

薦めてもらったもので、銘柄は不明 。 少し厚め、黄色味を

帯びた機械漉きの半紙です。


筆は、随分以前から持っているもので、良いものか

悪いものか、分かりません。 長さ2.5センチ程度の穂を

すべてほぐした小筆1本で、下のほとんどを書きました。

(梅の花芯など、ごく細かい部分のみ、のりで固まった小筆使用。)

もう1本、ほぐした小筆(傷んだもので十分)を、磨った墨を

硯から小皿に移すのに用いると便利です。



濃く磨った墨を、皿に移して水で薄めます。 おおむね

3段階の濃さの墨を使います。

最初の墨は濃く磨りますが、あまり沢山は要りません。 

今回の場合、10〜15分磨った墨で、2時間以上もちました。

筆の上で濃淡の調節をしながら、線引き(上の写真)。

使用墨・青龍胎の説明書きを引用します。 「墨色は やや

地味な灰蒼色の青墨、濃い時は艶のない青系の黒。塗り重ねが

でき光らず、濃淡が自在に表現でき、奥行が深く、墨色に

距離感がある立体的な画に使えます。練習用に最適です。」




 ↑ 右の4本は青墨、左側は茶墨。 

  この写真では、あまり差が分かりません。




↑ フラッシュ撮影をすると、この通り。 濃い茶墨は、

 乾くと艶が出ます。

 濃くしよう、と頑張ったわけでもありませんが、比較的

 早く、やわらかく墨がおりていくように感じました。 

 硯の上では、はっきり茶色に見えました。


  
 薄墨で並べて書くと

 青・茶の差が

 分かりやすいです。







  
↓ 以下では、青墨・青龍胎のみを使用しました。








 えんどう豆、しめじの描き方

 は、上記・久山一枝さんの

 本に詳しいです。

 えんどう豆は、先に豆を

 チョンチョンと描いた上に、

 薄墨をサッと入れました。

 しめじの頭は、墨を含ませた

 筆を、ポン、ポンと置いた

 だけ。 初心者でも、それ

 なりに、それらしく見えるので、

 描いてて楽しいです。















 梅は、山下秀樹さん

 の真似。

 これもまた、

 そこそこ、

 それなりに見える、

 ような…。


















絵のみならず、字でもそうなのですが、筆で何か書くと、

その時には「ひどいなぁ…」 とか 「失敗!」 とか思うのに、

少し時間を置いて見直すと「あれ、そう悪くもないかも……

案外、良くない?」 になってしまう。

そんなことが、よくあります。 自分に甘いだけなのでしょうか。

けれどもペンや鉛筆書きの文字では、そのようには感じません。

不思議な気がします。


以前、展示会にて、芳名帳へのご記名を 「下手だから

恥ずかしいわ」 と遠慮なさる方に 「下手な字なんて

ありませんよ」 と申し上げたことがあります。


実際、書かれた筆文字は、どれもみな すてきです。

お手本のように整ってはいなくても、良いものだと思います。


今回のように、公開することは さておいて(人様の目に

どのように映っているのかは存じません。吹き出している方、

呆れている方、イラッとしている方がおいででしたら、

どうかご容赦ください)。


最初は図書館や書店で、初心者向きの見やすいお手本を探し、

基本を少し練習してから、遊び感覚で真似してみては

いかがでしょうか。

たまたまでも、うまく描けると、嬉しいものです。

幼い頃の、お絵描き遊びの楽しさと同じような感覚かも

しれません。

だんだん慣れてきたら、目に付いたものや好きな言葉などを

書いてみたり、墨色や筆遣いに工夫をしてみたりと、

楽しみが広がってゆくと思います。

軽い気持ちで、お試しください。





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